台風の備えは万全ですか??

明日あたり大きな台風が日本列島に、接近または上陸するようですね。皆さんはもう台風の備えは万全でしょうか??今回は、お庭の台風対策をご紹介しようと思います。

1.植えて間もない木には支柱をする。

植えてまだ間がなく、根が付いていない木には支柱をしましょう。特に、幹が一本立ちの木(オリーブ・ハナミズキ・針葉樹などによくあります。)には優先的に支柱をしてください。株立ちの木は、枝がしなやかなものが多いので強い風を受けても比較的影響が少ないのですが、一本立ちの木は根に対して地上部が重たいことが多いので、強い風にあおられて倒れる危険性が高くなります。

2.大事な鉢は屋内にしまう。

大事な鉢は玄関などの屋内に移動させましょう。屋内に入らない大きな鉢はあらかじめ倒しておき、そのうえで転がらないようにレンガなどで鉢をとめてください。また、室内に入りきらないほどの鉢をお持ちの方は、風が当たらないところに集めて、ヒモでひとまとまりに束ねて置くのもいいと思います。

3.落ち葉の掃除をする。

樋や側溝などの掃除をしましょう。葉っぱが詰まって水の流れが止まり、庭が水浸しになることがあります。庭に植わっている植物の多くは、意外かもしれませんが、水に浸かることを嫌います。雨が降るといつも水が溜まるようなところには、水みちを作っておくといいと思います。

4.収穫できるものはしておく。

収穫できるものは、あらかじめしておきましょう。

5.日ごろから木や草花を健全に育てておく。

長年庭の仕事をしてきましたが、台風のあとに倒れる庭木はだいたい大きくしすぎた針葉樹( ゴールドクレストなど)やモコモコのオリーブです。ゴールドクレストなどは、根が張らないのに枝や葉が重たいので、大きくしないことが重要です。また、オリーブのようにモコモコとなりやすい木は、剪定や枝透かしなどをして、地上部を軽くしておくことをおすすめします。日ごろから、植木の様子を観察し、枯れた木や枯れ枝は取り除いておくのも忘れずに行ってくださいね。

お客さんから、草花の台風対策についても聞かれることがよくあります。台風が来る季節に見ごろの草花は丈の高いものが多くあります。毎年長くなりすぎた草花をヒモでまとめたり、支柱をしたりしていませんか?秋に咲く草花( アメジストセージ・フジバカマ・アズレアなど )は6月から7月までに切り戻しておくと、花の咲きだす時期は少し遅くなる気がしますが、コンパクトに育てることができます。私は自然に育った形が好きなので、6月か7月に伸びたものはもとから切り取り、根もとの小さな枝だけ残します。それでも秋には立派に花を咲かせてくれます。花数が多いのがお好きな方は、伸びたら途中で切り、また伸びたらその先で切りを7月まで繰り返すと枝がよく分かれて、花がたくさん楽しめますよ。

 

台風は事前の準備が大切です。台風が近づいてから対策をするのは大変危険なのでやめましょう。できることをやるだけやったら、あとは天にまかせましょう。台風が去ったあとは雨が止み、吹き返しの風が収まってから片づけをします。台風の風に乗って海水が運ばれて、植木に影響が出ることがあるそうです。海に近い方は、植木の葉っぱに水をかけて流してあげるといいと思います。

今回はお庭の台風対策についてご紹介しました。どうか皆さんのお庭に台風の被害が出ませんように。

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